第2回大会「歌詞が天才な楽曲」サンプル①

本記事では、サンプル用の感想文を掲載します。

第2回目の参加表明用ツイプラはこちら

[TwiPla] オタク感想文大会第2回「歌詞が天才な楽曲」 https://twipla.jp/events/457474

このサンプルはあくまで一例であり、審査基準からは外れています!
文章の上手い下手ではなく、皆さんなりの言葉で綴られた感想文をお待ちしています! 
■選考基準
・自分の言葉で感想を綴れているか
・その人独自の着眼点などがあるか
上記2つを重視して審査を行います。
 
「なぜその曲の歌詞が好きなのか」→理由
「楽曲を聞き、歌詞を読んで自身がどう思ったのか」→感想
「どんな人に楽曲を聞いて欲しいのか」、「どんな風に聞いて欲しいのか」→アピール
などを意識して書くと、グッと大賞に近づくかと思います!
 

輿水幸子『To my darling』 

錯乱坊峯貞

 iTunesの曲リストを「再生回数順」でソートすると、一番上にくる曲はどれだろう?そう思って調べてみると、結果はダントツだった。
 曲名は【To my darling】私の愛するアイドル輿水幸子のデビューシングルだ。
 淡い恋心を抱く等身大の少女の、日常を切り取ったような歌だ。
 この曲を初めて聴いた時、私は輿水幸子担当プロデューサーであった。愛する担当アイドルの曲は、耳から入った音楽も歌声も、鼓膜を通過する時には評価のしようが無いモノへと変わる。「担当アイドルが歌っている」という事実だけで、至高の名曲たりえるのだ。
 輿水幸子は常日頃から「世界一カワイイ」と自称する自信満々なアイドルだ。それを裏付ける努力は行うもそれを見せず、若干14歳ながら高いプロ意識を持ち、身体を張った仕事ぶりにも定評がある。
 至高の名曲には違いない。しかし、そんな彼女のデビューシングルが「等身大の女の子の日常」というのは何故だろうかと、この曲を初めて聴いた時には考えてしまった。私の知る世界のデビューシングルは、そのアイドルを象徴するようなモノとして扱われていたからだ。
 結果として私は、再生回数が200回を超えたあたりになってようやく気が付いた。
 輿水幸子というアイドルは、プロ意識の高い自信満々なアイドルだ。しかし輿水幸子という少女は、毎朝鏡をチェックしたり、授業中にラブレターを書いたり、でもそれを渡せないような等身大の女の子なのだ。
 アイドルはアイドルである前に、一人の女の子なのだ。その事実に気付いてから、私はより輿水幸子というアイドルを愛おしいと感じるようになった。そんな当たり前の事実に気付かせてくれたこの曲は、やはり今でも私の中で、世界一カワイイ名曲なのである。
 輿水幸子デビューシングル【To my darling】私のiTunesの一番上に君臨するこの曲は、再生回数3072回。私の人生27年間のうち、丸10日分の時間を共に過ごした思い出の曲だ。