第2回大会「歌詞が天才な楽曲」大賞 りっくん様

湘南乃風  『黄金魂
りっくん


泣きたくなるほど辛い時、人生を左右する決断を迫られた時、全てを諦めて投げ出しそうになるくらいキツい時、僕の背中を押し、頬を張り倒してきたのが湘南乃風の『黄金魂』だ。 世に溢れる数々の応援歌。その大半が「君は1人じゃない」「顔を上げて頑張ろう」「君の頑張りは無駄じゃない」といった内容である。それに対しこの曲は「勝ち上がりたければ死ぬ気で走れ!!!」と言うのだ。こんな飾り気のない心の奥まで一直線に突き刺さるような応援歌は聴いたことがなかった。そしてその力強さに何度勇気を貰ったことだろうか。

13歳の時、僕は柔道を辞めようかと悩んでいた。そんな時に僕を奮い立たせたのが「逃げるのも勇気 戦うも勇気 じっと座ってねえで立ち上がれ」という歌詞だった。逃げても立ち向かってもそれがお前の勇気なんだ。そう言われて気がついた。どちらにしても俺は楽にはなれないんだと。どうせ勇気を出すならやるだけやってやる、自分の中で覚悟が決まった。その後僕は中学3年間柔道を続け、進路に悩んだが強豪高校から声が掛かりまた3年間帯を締め...気がつくと強靭な身体と精神力、何ものにも代えがたい仲間との思い出を手にしていた。ここまで来れたのはあの時に逃げ出さなかった自分がいたからだ。そして辛い時は必ず側には湘南乃風がいた。何度も辞めたい、逃げたい、諦めたいと思ったがその度にあの歌が僕を殴りつけてきた。「勝つまで立ち上がれ」黄金魂を聴くたびに僕は歯を食い縛り前を向いた。どんな時も彼らは僕の背中を力強く押してくれた。

大人になった今でも湘南乃風の曲達は僕の心の支えとなっている。自分に自信が無くなった時、少しだけ彼らの暑苦しい音楽に耳を傾けてみてほしい。恥ずかしくなるほど真っ直ぐなメッセージとヴァイブス全開のレゲエミュージックがあなたの背中を押してくれるはずだ。

どんな時も熱い最高な音楽を届けてくれた湘南乃風に最上級の愛とリスペクトを捧げて感想文を終わりとする。